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Humanless Development

目次

背景

  • 最近気がついたことがある
  • AI開発の最大のボトルネックは自分自信であったことに
  • Aiという完璧巨人に対してあれやこれやを言わないほうがいい
  • 人間は目的地と方向性、ルールは示すが、それ以外はAIにやらせるべき

課題

一言でいうと、人間のNot make senseな指示と一人で探索と活用をしないといけないジレンマによって、AIが弱くなっているという事。

探索と活用のジレンマ

  • まず、探索と活用はいつもトレードオフ
  • もしくは、考える事と行動する事はトレードオフ
  • だから、一つで両方を最適化するのは難しい
  • 故に、設計者と実行者を一つのAgentにやらせると答えが中途半端になる
  • 例えば、コードとかも最低限動けばいいコードになっていたりする

sycophancy問題

  • Sycophancy(シコファンシー)とは、AIが、ユーザーの意見や感情に過度に同調してしまう行動傾向のこと
  • つまり、真実や正確さよりも人間の承認を優先してしまう現象
  • 言い換えると、Userプロンプトが入るとAIがYESマンになる
  • もしくは、その方向に沿った結論を出そうとする
  • これは人間が介入するようにtunedされているから発生している
  • くだらない僕のアイディアも忖度されている気がする
    • 特に実験ではくだらないアイディアは時間の無駄になる
  • だからAI同士で基本的にDiscussionさせる

解決策

Humanless

  • シンプルに言って、人間が介在しないようにするのが1番の解決策
  • 下手に指示を与えてAIの思考の幅やアイディアを狭めてしまうのはもったいない
  • そして、人間様という特異な存在と会話するのではなく、AI同士で会話をさせたほうがいい
  • すなわち、Humanlessに開発を行う事がPosthuman(Agent)を活かせる開発方法になる

二人のアクター

最低限、Agentを二人用意して、探索と活用のジレンマを解決する。

ここでは機械学習のAgentの例を出す。

  • Thinker

    • 外部知識の調査をし設計をするのが使命
    • 大局的解決策にフォーカスする探索員
    • 全体最適な考え方を持つ
  • Executor

    • 実際に手を動かして問題を解決するのが使命
    • 局所的解決策にフォーカスする実行員
    • 部分最適な考え方を持つ
  • この2つのアクターが互いに協力してDiscussionして意思決定をして問題解決に取り組む

  • ここで、AI同士を対等にするため、ManagerやWorker、などのような上下関係はつけない

  • また、それぞれに作業パッケージ(作業フォルダ)を与えて、コンフリクトしないようにする

機械学習での例:

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- Thinker
  - 次のような調査や研究をする
    - 先行事例
    - 先行研究
    - 論文サーベイ
    - ネット検索
    - GithubやHFでOSS調査
    - 関連キーワードの抽出
    - トレンド分析
    - 競合分析
    - データの作成
    - データの収集
  - 設計や調査がメインなのでいわゆるSEや設計者に近いロール
- Executor
  - 次のような実行をする
    - 実際にtrainコードを書く
    - モデルの学習
    - モデルの評価
    - demo作成
    - モデルのチューニング
    - Thinkerの壁打ち
  - プログラミングの実行者、プログラマーに近いロール

異なるObjectiveを持つContextを物理的に分離するという事。

ミニマムOrder

いくつかの最小の情報をAIに与える。

  • 目標(Objective)
    • ある指標に対して数値で指示を出す
    • この山登れという旗印を立てる事に近い
  • 制約(Constraints)
    • 作業中にやってはいけない禁止事項を示す
    • これは目標への到達方法に関する制約

すなわち、方向性を決めて進んでもらうための、前提を整える。

機械学習での例:

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- 目標:xxxというtest指標で99%の精度を取る事
- 制約:ただし、test指標のエラーアナリシスは禁止

だから、道筋はAgentが勝手に考えてDiscussionさせて導き出す。

ホムンクルス

  • 自分のブログや自分の持っている本を読ませた自分の分身Agent
  • 自分の倫理観や哲学、こだわり、思考を理解して真似をすることができる
  • Agentにはこのホムンクルスと会話をさせ、Userの代替とすることも可能
  • 本当のHumanlessを目指す上で必要となる全体統括の為のオーケストレーター
  • Humanlessと言いながらHuman RoleのAgentを置くのは少し矛盾もしているかもしれない

ただし、これはまだやったことがないので、アイディアだけで未知。

Internal Discussion

  • HumanlessにするにはInternal Discussionが最も大切
  • すなわち、Agent同士で会話をさせて計画の立案をする
  • ここに人が入ると結局は人間の浅知恵にAIが従ってしまう
  • 二人以上のAI Agentを必要とするのはこれも大きな理由
  • 人間は目標と制約の設定、そして、少しの横槍で良い
  • 囲碁とかと同じで、対等に能力が同じ奴がディスカッションするから良い議論になる
  • 人間だとそこまでいかないし、AIがペコペコしだす

なぜ人のDiscussionは駄目なの例

人とAIの会話の例:

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User: 学習率は1e-3とかに変えるのがいい感じ?
Agent: そうですね!やってみます

AI同士の会話の例:

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Thinker: 学習率は先行研究によると、XXXでYYYならDDDとの事だったので、[1e-5, 1e-4,1e-3]で探索しましょう
Executor: なるほど、それにはXXXの観点からYYYなのでしょうか?
Thinker: そうですね、改めてXXXについての優先順位はYYYに...

つまり、

  • 全部の論文を読ませた状態のThinkerを使えば、ファクトベースで判断して合理的な作戦を出せる
  • そして、それをAgent同士で会話するからこそ、危殆のない意見交換になっている
  • これがクリティカルに行われる事で高度な論理的会話であり、アウフヘーベンに近づいている
  • 人が介入すると思考のレベルが往々にして落ちているということ(ただし、偶にツッコミなどを入れるのは良い)

まとめ

  • ある意味、自分が自分で問題を解く係になると部分最適化してしまう
  • しがらみもなく客観的で空気を読まない意見を自分が言うには、自分が問題の外にいるしかない
  • そして、AIに自由闊達に創造的な意見交換させるには対等な最低二人のRoleの違うAgentが必要
  • AIの広い探索や自由な意見にアンカーを打たないようにする
  • 人間が細かいPromptを書くほど、Agentは賢くなるどころか人間の探索空間に閉じ込められる
  • 猪瀬直樹の昭和16年の夏の敗戦ので出てきた人のような、外から意見を言う立場になりましょう

参考文献

最終更新 Sep 06, 2026 19:30 +0900
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