背景
LinuxのBluetooth音量設定画面で、ヘッドホン(ATH-HL7BT)の接続プロファイルを選ぶ場面があった。選択肢が複数あり、どれが音質重視でどれが通話重視なのか分かりづらいので整理する。
5つの設定の違い
| 設定 | 音質 | マイク | 用途 |
|---|
| Headset Head Unit (HSP/HFP) | 低い | 使える | 通話 |
| High Fidelity (SBC) | 良い | 基本使えない | 音楽・動画 |
| High Fidelity (SBC-XQ) | より高音質 | 基本使えない | 音楽・映画 |
| Headset (CVSD) | 低い | 使える | 通話 |
| Headset (mSBC) | 通話向け | 使える | 高音質な音声通話 |
- 音質を取るか、マイクを取るかで系統が分かれる
- 音楽・動画用の「High Fidelity」系はマイク非対応が基本
- 通話用の「Headset」系はマイク対応だが音質が下がる
HSPとHFPの違い
| 方式 | 特徴 |
|---|
| HSP | Headset Profileの略、通話用の古い規格、音量調整などの操作には非対応 |
| HFP | Hands-Free Profileの略、HSPを拡張した規格、音量調整や着信操作などに対応 |
- どちらも通話用のプロファイルで、コーデックにはCVSDまたはmSBCが使われる
- 表中のCVSD・mSBCは、HSP/HFPの中で使われるコーデックという位置づけ
SBCとSBC-XQの違い
| 方式 | 特徴 |
|---|
| SBC | Bluetoothで一般的に使われる音声圧縮方式、安定性と互換性が高い |
| SBC-XQ | SBCを高ビットレートで動作させる方式、対応環境なら圧縮による音質劣化を減らせる |
- SBC-XQは通信状況によっては音が途切れやすくなる場合がある
用途別のおすすめ
| 用途 | 設定 |
|---|
| 音楽・YouTube・映画 | SBC-XQ |
| ゲーム(音を聴くだけ) | SBC-XQ |
| Discord・Zoomなどでヘッドホンのマイクも使う | mSBC |
| mSBCで通話がうまくいかない | CVSD |
注意点
Bluetoothヘッドホンのマイクを使うモードに切り替えると、再生音質が大きく下がることがある。音楽鑑賞とマイク通話を同じヘッドホンで兼用する場合は、都度プロファイルを切り替える運用が必要になる。
まとめ
Bluetoothヘッドホンのプロファイルは、音質優先の「High Fidelity(SBC/SBC-XQ)」とマイク優先の「Headset(HSP/HFP/mSBC/CVSD)」の2系統に分かれる。音楽や映像を高音質で聴きたいときはSBC-XQ、通話やボイスチャットでマイクを使うときはmSBC(繋がりにくい場合はCVSD)を選ぶのが基本方針。